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2013年11月24日

ただいま修行中?

亡き両親は
ちょうど今の私ぐらいの年齢の頃
七面山信仰を始めました。

正(1月)・五・九だったかな?
体力的に登れなくなるまで
二人で年に3回くらいお参りしていたようです。

1982m。
登山とか、ハイキングとか言えない厳しさがあることは
話に聞いていました。

「アンタも登るといいね」
母にそう言われたことはありましたが
無理に誘われたりは しませんでした。

誘われところで
絶対に!行かなかったと思いますし(笑)

ある年の父は
毎月登る“月参り”をしていたようですが…

父に対しては、ずっと心をひらけない娘だったので
その話を真剣には聞いていませんでした。

それが…
この夏、伊勢神宮に行ったあと、急に

「七面山に登るときが来た」と思ったのです。

でも、
普段から運動嫌い、運動不足の私に登れるのか?
という不安がいっぱい。

ギャラリーの仕事が忙しいとか、
朗読会の稽古に予想以上の時間がかかったから
時期的に厳しくなった等々の
自分なりの言い訳がたくさんできて
「止めとこうかな」という気持ちになりかけていました。

ところが、先日実家に行ったときのこと。

まったく別の物を探していたのに
仏壇の引き出しから
宿坊やタクシー会社などの電話番号の書かれたメモが
出てきたのです。
もちろん、父の字でした。

これは、行くしかない!と。
行きさえすれば、
あとは何とか父が登らせてくれるだろう、と(笑)

一人で行くつもりでいたけれど、
この休日だったら夫も同行してくれる、と。

それで~~~昨日、とうとう決行!

麓に泊まり、朝食・昼食のおにぎりを持たせてもらい
夜も明けぬ4時45分、歩き始めました。

ひたすら登ること5時間。

天気も良く~富士山、南アルプス~紅葉~眺めは抜群!
一丁(山頂は五十丁目)ごとに休み休み・・・
クタクタでしたが、気持ち良く敬慎院に到着。

山の上は氷点下。
池も、手水舎から溢れた水も凍っていました。




七面大明神をお参りしたときには
隣にニコニコと
両親が座っているような気がしました。

奥の院まで行き、さて下山~
と思ったところで携帯電話がなり
林由紀子さんから
来年2月の個展案内状に使う作品が「完成した」と。

これは、素晴らしい個展になるなあ~と
さらにルンルン気分で下り始めました。

ところが…
下っても下っても、
歩いても歩いても、町に着かない!

凍った道で母が転んで肩を脱臼し、
父が肩を貸して、やっとの思いで下山して来たという話など
うっすらと思い出したら、急に不安になって~

まだ4時前だというのに
どんどん暗くなっていくし、猿は出るし~
捜索願が出されてしまうのではないかと
自分で自分を本気で心配してしまいました。

父が「まだ帰るな」と引き止めたか?

景色など見る余裕はまったくなく
夫の背と自分の足先を見るだけ。

登りより苦しい下り道でしたが
それでも、なんとか無事に下山~!



当然、今日は激しい筋肉痛(正確には ぜい肉痛)
にもかかわらず
来年の夏には、単独行しようと
秘かに決心しているワタシです。